戦後の日本は、敗戦にともなう混乱の渦中にあり、国力復興のために緊急の食料増産を図る必要がありました。この食料増産政策の一環として、大量に投入された化学肥料と農薬によって、国民を飢えから救うことができました。しかし、化学肥料と農薬を使う農業を長期間にわたって続けてきた結果、人糞や堆肥を用いて耕してきた戦前の田畑とは異なり、根圏微生物が住みにくく、連作障害が頻発する土壌環境になってしまったのです。


私たちはこのような農業のあり方を憂い、なんとかして田畑の土を戦前の状態に戻さねばならないと考え、昭和39年から土壌改良剤の開発に着手しました。
植物生育のメカニズムを調べたところ、化学肥料と農薬の大量投入は、根圏微生物と植物との間の食物連鎖の遮断を引き起こすことがわかりました。そして、根圏微生物の生態系バランスが崩れると、根に補給されるべき栄養素が不十分となり、土壌中の窒素が硝酸や亜硝酸の形で過剰蓄積することを突き止めました。このような理由から、今の農作物は、見かけは似ていますが、美味しさや栄養バランスの点で昔のそれらからはほど遠いものであり、栄養摂取基準の点からも大きな問題となっています。

ゴールド興産では長年にわたる研究の結果、土壌中の栄養素は、水に溶けて植物に吸収されることから、「それ自身も栄養素であり、水に作用して、各種栄養素を溶かしながら、根から吸収されやすくする物質」、すなわち「多元素共存ミネラル」の重要性を発見するに至りました。そして、より効果的、より継続的に88種以上ものミネラルイオンを放出させ、水の活性化を引き起こす新素材「Z−ゴールド」を特許発明し、これを肥料の基材として実用化することに成功しました。この基本技術をもとに、その後も、国際特許を含む数々の研究開発成果を重ね、一連の商品開発に役立てています。


 

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